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2009年3月11日

 100年に一度といわれる未曾有の経済危機の今、司法書士業界においても多くの事務所が激しい向かい風にさらされています。しかし、今起こっている現象は短期的な経済危機のみが原因ではありません。その根底には、ここ10年の間に業界で起こってきた「環境変化」があるということに、疑いをさしはさむ余地はないでしょう。
 なかでもいちばんの変化として私が注目しているのは、個人として効果を出していた司法書士事務所が、組織として効果を出すという段階に入ってきたことです。

 P.F.ドラッカーは、現代を知識社会であり組織社会であると規定しています。

「知識社会では、専門知識が、一人ひとりの人間の、そして社会活動の中心的な資源となる。いわゆる経済学の生産要素、すなわち土地、資本、労働は、不要になったわけではないが、二義的になる。それらは、専門知識さえあれば入手可能である。しかも、簡単に手に入れられる。  とはいえ、個々の専門知識はそれだけでは何も生まない。他の専門知識と結合して、初めて生産的な存在となる。知識社会が組織社会となるのはそのためである。企業であれ、企業以外の組織であれ、組織の目的は、専門知識を共同の課題に向けて結合することにある」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)
   これを司法書士にあてはめて考えると、司法書士事務所という組織体は、「高い専門知識を使い、個人や企業が持っている課題を解決する」ことを共同の課題として、個人ではできなかった社会への貢献をしなければならないものであり、そうできる時代になってきたのだ、ということです。

 このブログは、組織社会が進むなかで、事務所のマネジメントに悩み、課題を持ち、その解決に取り組まれている多くの事務所経営者、司法書士事務所のメンバーの方々を対象としています。ドラッカーの言葉を引用しながら、プロフェッショナルとして組織をどのようにマネジメントし、組織にどのようにかかわればよいのかをお伝えしていこうと思います。
 多少なりともみなさまの事務所の発展に寄与できれば、それ以上の喜びはありません。

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プロフィール

山口 毅
TAKESHI YAMAGUCHI

山口 毅

株式会社コンサルティングファーム 代表取締役
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