古くなったものを整理する - 集中するために <1> -
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P.F.ドラッカーは、成果をあげる人はもっとも重要なことに「集中」しており、「集中」するためには、捨て去ることが重要だといいます。
「集中するための第一の原則は、もはや生産的でなくなった過去のものを捨てることである。そのためには、自らの仕事と部下の仕事を定期的に見直し、『まだ行っていなかったとして、今これに手をつけるか』を問わなければならない。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)
時間は限られた資源ですから、その資源を何かに集中するためには、別の何かを捨て去らなければなりません。そして、捨て去るためには、「計画」「実行」「定期的な見直し」が常に必要になります(PDCAサイクルですね。これを捨て去るためのものと意識することは視点としては面白い)。
ドラッカーが言うように、
「完全な失敗を捨てることはむずかしくない。(中略)ところが昨日の成功は、非生産的となったあとも生き続ける」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)
から、厄介なものです。だからこそ捨て去るための見直しが必要なのでしょう。
例えば、最近インターネットで、単純な会社設立業務を格安で行う専門家が増えており、同じ仕事をしているのでは手数料のダンピング合戦に巻き込まれていくだけです。設立手続き自体で利益が立たなくても、その後のクライアントニーズに応えることにより長期的スパンで貢献ができ、利益が出るという「積み上げ式モデル」がイメージできているならまだしも、この業務を継続する明確な理由がない(他にサービスを提供する人はたくさんいるので受託拒否という問題にはならないでしょう)まま仕事を続けることは疑問が残ります。
価格が規定され、司法書士人口も少なかった時代と異なり、激しい競争のなかでは、製造原価を下げることと付加価値の高いサービスを提供することを考えられないのであれば、その業務は「捨て去る」必要があるかもしれません。