現場に直接触れるフィードバック - 意思決定の秘訣 <10> -
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P.F.ドラッカーは「現場に直接触れるフィードバック」の重要性についても強調しています。
「コンピュータの到来とともに、このことはますます重要になる。決定を行う者が、行動の現場から遠く隔てられるからである。自ら出かけ、自ら現場を見ることを当然のこととしないかぎり、ますます現実から遊離する。コンピュータが扱うことのできるものは抽象である。抽象されたものが信頼できるのは、それが具体的な現実によって確認された時だけである。それがなければ、抽象は人を間違った方向へ導く。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)
司法書士事務所も成長するにつれ、組織の拡大にともなう役割の分化、専門性の高まりによる仕事の分化、拠点展開による空間の分離などが起こり、全体を統合して判断することが難しくなります。そうなってくると、経営者はすべての情報を抽象化された数字としてしか把握できなくなってしまいます。
しかし、行った意思決定の成果は、抽象化された数字や日々の報告書からだけでは判断がつきません。具体的な成果は、現場で起こっているはずです。
現場に赴いて、現場の声を聞き、数字とあわせて成果が出ているかどうかを総合的に判断するという姿勢は、組織化のプロセスのなかで、ますます重要になっていくのではないでしょうか。