柔軟性と多様性をあわせもつ組織 - 情報型組織の台頭 <4> -
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さて、みなさんの事務所はどちらでしょう?
(司法書士事務所A)
従業員は、朝、事務所に着くまで、今日何をするかがわかって
いません。出社すると、管理職(という名前の人)が、今日の仕事
を振り分けてきます。
与えられた作業は、とにかく今日中にこなさなければなりません。
(司法書士事務所B)
従業員は、朝、家をでる時から、今日成すべきことを理解して
います。出社後は、特に指示がなくても、やるべきことを整理し、
関係者と調整しながら優先順位を考えて進めていきます。
P.F.ドラッカーは、前者を「従来型組織」、後者を「情報型組織」と定義しました。
「従来の組織は、軍をモデルにしている。ところが情報型組織は、オーケストラに似ている。すべての楽器が同じ楽譜を演奏する。受けもつパートは異なる。いっせいに演奏するものの、同じ音を合奏することはめったにない。バイオリンの数が多いからといって、第一バイオリンがホルンのボスであるわけではない。第一バイオリンは、第二バイオリンのボスでさえない。しかるにオーケストラは、一晩に、演奏様式も楽譜もソロの楽器もみなまったく異なる曲を五つも演奏する」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)
オーケストラのように、事務所全体がひとつの楽譜(目標)に基づいて動く姿を想像してみてください。非常に愉快ではありませんか。
P.F.ドラッカーはいいます。
「情報型組織は、組織内の個人と部門が、自らの目標、優先順位、他との関係、意思疎通に責任をもつときにのみ有効に機能する。したがって情報型組織においては、みなが『いかなる貢献と業績が期待されているか』『何が責任か』『自分が行おうとしていることを、組織内の誰が知り、理解すれば、協力し合えるか』『組織内の誰に、いかなる情報、知識、技術を求めるべきか』『誰が、自分の情報、知識、技術を求めているか』『誰を支援すべきか』『誰に支援を求めるべきか』を問わなければならない。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)
「従来型組織」の形態をとりながら、オーケストラのように組織が動くことを期待している経営者が多いように思います。
「環境は用意している、だけど人が動かない」という言い訳が聞こえてきます。
しかし、あなたは本当にオーケストラの指揮者の仕事をしていますか?結果として効果が出せていないなら、経営者がその責任を果たしていないということです。