トップページへ

中間管理職のミッションとは? - 情報型組織の台頭 <3> -

山口毅の司法書士事務所 経営道場! » 司法書士事務所のマネジメント » 中間管理職のミッションとは? - 情報型組織の台頭 <3> -

 ひとりの人間がマネジメントできる最適の人数は、軍隊の分隊の構成人数(5~6名)とされてきましたが、「情報型組織」はその単位を有名無実化するとP.F.ドラッカーはいいます。

「すなわち、ひとりの上司に報告する部下の数は、部下が上下、左右との関係や意思疎通に責任を負う意欲によってのみ上限が定められるという、意思疎通の範囲についての原則と呼ぶべきものに取って代わられる。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 前回あげた司法書士事務所の例のように、スタッフに作業を振り分け、進捗のみをチェックするといった役割の中間管理職を置く意味は薄くなってきています。
 中間管理職の重要なミッションは、そのような「作業」ではなく、「部下が上下、左右の関係や意思疎通に責任を負う意欲」を高め、自律的に実行できるように「支援すること」です。
 そのミッションを中間管理職が果たせないと、仕事は停滞し、業務効率を求められる組織のメンバーは疲弊し、人材の離職率が高まるという悪循環に陥ることになります。
 組織がある一定規模以上になってきた時に、従来のやり方で組織運営がうまくいかないことがよくありますが、それは、この中間管理職のミッションを、経営者が理解していないからにほかなりません。

 P.F.ドラッカーがいうように、

「情報型組織は、必ずしも先端的な情報技術を必要としない。必要なのは『誰が、どのような情報を、いつ、どこで必要としているのか』を問う意思である。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 組織を作りあげていく過程では、この「意思」が常に問われているということを、経営者は肝に銘ずるべきだと思います。

« 前の記事へ

次の記事へ »

トップページへ