カテゴリ「司法書士事務所のマネジメント」の記事
2010年10月27日

イノベーターはリスクを冒さない

 イノベーションには、二つのリスクが存在します。ひとつはイノベーションを起こさないリスク、もうひとつはイノベーションの過程で発生するリスクです。
 前者について簡単にいうと、自分でイノベーションを起こさなくても、誰かがイノベーションを起こせば、「茹で蛙」になってしまうリスクがあるということです。後者については、P.F.ドラッカーが次のように解説しています。

「イノベーションは、どこまでそのリスクを明らかにし、小さくできるかによって、成功の度合いが決まる。どこまでイノベーションの機会を体系的に分析し、どこまで的を絞り、利用したかによって決まる。まさに成功するイノベーションは、予期せぬ成功や失敗、ニーズの存在に基づくものなど、リスクの限られたイノベーションである。あるいは、新知識の獲得によるイノベーションのように、たとえリスクが大きくとも、その大きさを明らかにすることのできるイノベーションである。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 イノベーションは、既存のルールの枠をはみ出したり、既存のルールでは判定できない結果をもたらすことが多くあります。
 今の日本の名だたる企業の多くも、起業当時は「いかがわしさ」をプンプンとさせていました。相互銀行、信用組合は、頼母子(たのもし)講、無尽(むじん)から始まりました。福沢諭吉が生命保険を日本に始めて紹介したとき、「人の生き死にを商売にするのか」と批判され、普及には相当苦労したようです。
 イノベーションは、今までなかったものを創り出すものですから、イノベーターには苦労がつきものです。しかし、潰されては意味がありません。イノベーションのリスクは明らかにできます。その一つひとつのリスクを回避していけば「変化」を根付かせることができます。

 現在、司法書士に限らず士業を取り巻く環境は、P.F.ドラッカーのいう七つの機会の真っただ中にあります。経営者のみなさん、この機会をうまく捉えましょう。イノベーターは、リスクよりも機会に目をむけるものです。

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2010年10月22日

イノベーションの原理と方法  - 成功の条件 <3> -

 イノベーションを成功させるための条件の三つめです。

「第三にイノベーションはつまるところ、経済や社会の変革を目指さなければならない。それは、消費者、教師、農家、眼科医などの行動に変化をもたらさなければならない。プロセス、すなわち働き方や生産の仕方に変化をもたらさなければならない。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 私が子供のころ、田舎の祖母に荷物を送るには「チッキ」という仕組みしかありませんでした。当時の国鉄の最寄り駅に荷物を運んで発送手続きを行うと、送り先の最寄り駅まで輸送してくれるのですが、日本通運のない駅ではそこから先の配達はしてくれません。また、駅に荷物が届いたことを知らせてくれるサービスもなかったので、受取人は送り主からの連絡を受けて、頃合いを見計らって自分の最寄り駅に荷物を取りに行くというものでした。

 クロネコヤマトの「宅急便」は電話をすれば荷物を取りにきますし、自宅まで荷物を届けてくれます。消費者(サービスを利用するひと)の行動に与えた変化の大きさは計り知れないものがあります。
司法書士事務所の経営者としては、いかがでしょう。司法書士業務を通して「変化」をもたらすイノベーションを考えることができそうでしょうか。

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2010年10月15日

イノベーションの原理と方法  - 成功の条件 <2> -

 イノベーションを成功させるための条件の二つめです。

「第二に、イノベーションは強みを基盤としなければならない。イノベーションに成功するものはあらゆる機会を検討する。そして『自分や自分の会社にもっとも適した機会はどれか。自分(あるいは自分たち)がもっとも得意とし、実績によって証明ずみの能力を生かせる機会は何か』を考える。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 以前述べたように、イノベーションは「機会」を分析することから始まります。「機会」を分析することができる高い能力、リスク回避の方法を探し出すことができる嗅覚は、その市場に精通している、その道のプロであるという「強み」を基盤としたなかでこそ発揮できます。
 2000年前後に発生したITバブルの頃、数多くのベンチャー企業が誕生しましたが、そのほとんどが消滅してしまいました。それは、その企業独自の基盤とすべき「強み」が存在しなかったからではないでしょうか。
 司法書士の強みは何か、事務所の、あるいは経営者自身の強みは何か、くどいようですけれども、それを正しく分析し認識することは、経営のあらゆる面で重要な鍵になります。

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