カテゴリ「司法書士事務所のマネジメント」の記事
2011年01月07日

卓越性を追及する  - 何によって憶えられたいか <2> -

 「成長」の結果が「貢献」であり、貢献することが「憶えられる」ことにつながります。
 P.F.ドラッカーは「成長」について次のように語っています。

「自らの成長のためにもっとも優先すべきは、卓越性の追及である。そこから充実と自信が生まれる。能力は、仕事の質を変えるだけでなく、人間そのものを変えるがゆえに重要な意味をもつ。能力がなくては、優れた仕事はありえず、自信もありえず、人としての成長もありえない。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 「卓越性」は内部(その人の他の能力との比較)と外部(他の方の能力との比較)で考える必要があります。卑近な例で恐縮ですが、私が人材紹介(メンターエージェント)を行うなかで感じていることをお話します。

 昨今、司法書士は900名以上の合格者が輩出され、都市部での就職や開業が難しくなっています。一方、全国には司法書士が不足している地域も多く、事務所が求人を出しても資格者が採用できない、司法過疎化が進んでいるという話もよく聞きます。
 この場合、資格者が集中している都市部では、資格を持っていることだけで卓越性があるとはいえませんが、司法書士が少ない地域では、資格を持っていることが卓越性になります。後者のような地域では、その能力を発揮する機会は格段に増え、その能力は確実に磨かれ、そこから充実や自信がうまれ、人間そのものを変えることになります。

 都市部では、仕事を獲得することに(特に事務所の経営者は)汲々としがちですが、地方では課題を解決すること、またそのために能力を磨くことに力を集中できるのです。
 周囲の人びとからリスペクトされ、自信に満ちた司法書士が、地方に数多く存在すると感じるのは私だけでしょうか。

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2011年01月04日

今年もよろしくお願いいたします  - 何によって憶えられたいか <1> -

 みなさま、明けましておめでとうございます。
 一昨年3月より、P.F.ドラッカーの「プロフェッショナルの条件」にそって司法書士事務所のマネジメントについて語ってきましたが、いよいよ、「プロフェッショナルの条件」も最終章「何によって憶えられたいか」に突入します。
 「何によって憶えられたいか」・・・・・・このワンフレーズがP.F.ドラッカーが「プロフェッショナルの条件」で言いたかったすべてを集約しているように思います。

 私は大学時代にヘーゲル哲学を学び、そのときに感じたことがあります。それは、人間は、空間と時間に限界があることを認識したとき「死」を認識し、「死」を超越するための答えを見出そうともがく存在であるということです。そして同時に、人間は「人類」というひとつの生命体を組成する細胞のひとつであり、「人類」が幸福に生きるために、細胞としての自身(一個人)が貢献することにこそ、自身(人間)が生きる意味があり、それにより「死」を超越できるものと考えるに至りました。
 P.F.ドラッカーのいう「何によって憶えられたいか」は、私が考えている「細胞としての自身が貢献することにこそ、自身が生きる意味がある」と同義であると私は理解し、共感しています。
 人類、国家、社会、組織、家族、外の世界に貢献することで、人は生きることができるといえます。そしてその結果、「△△で憶えられる」ようになるのです。

 「プロフェッショナルの条件」については、あと数回で終了いたしますが、その後も、P.F.ドラッカーの言葉をひきながら、経営道場は続けてまいります。今後ともご高覧いただければ幸いです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2010年12月27日

人生をマネジメントする  - 第二の人生を考える -

 たいへんご無沙汰しました。11月の司法書士試験の最終合格発表以降、弊社が行っている司法書士人材紹介サービス(メンターエージェント)に、続々と今年の合格者の方が登録してくださり、対応に追われていました。今年も900名以上の方が司法書士としてのスタートをきったわけです。そんな後輩たちを育てながら、「組織の承継をどうするか」と「これからの自身をどうするか」は経営者が必ず考えなければならないテーマです。
 そのふたつは表裏一体のものですから、私もコンサルティングやメンタリングを行うなかで、多くの事務所経営者の方々から相談されますし、私から問いかけもします。みなさんは、「これからの自身をどうするか」考えてみたことがありますか。

「知識労働者には、いつになっても終わりがない。文句は言っても、いつまでも働きたい。とはいえ、30の時には心躍った仕事も、50ともなれば退屈する。したがって、第二の人生を設計することが必要になる。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 私は、世の中の変化に対応して「組織として役割を果たすためにはどうすればよいか」と常に悩んでいるので、50歳になっても、まだ仕事に退屈していません。
しかし、30代で一生食べていけるだけの財を築いたので「次はどうするか」という贅沢な悩みをもっている方もいますし、同じ仕事の繰り返しで「心躍らない」とおっしゃる方がいるのも確かです。「次はどうするか」ではなく、そこで終わりにしてしまう(遊んで暮らす)という方もいます。ただ、そこで終わりにすることが、苦痛をもたらすということも理解しておかなければなりません。人間は、コミュニティのなかで役割を果たすことによって幸福感を得られる生き物だと思います。

 P.F.ドラッカーは、第二の人生を設計する方法として次の三つをあげています。

 (1) 第二の人生を持つこと
     → 組織を変えたり、転職などでキャリアチェンジをすること
 (2) パラレル・キャリア(第二の仕事)を持つこと
     → 本業以外にもうひとつの仕事を持つこと
 (3) ソーシャル・アントレプレナー(篤志家)になること
     → 非営利の仕事を始めること

 いずれも、今までとは異なるフィールド、もっと広いコミュニティで役割を果たそうとするものです。

 話は少々ずれますが、先日、アルピニストの小西浩文さんとお会いしました。小西さんが、どんな話の流れだったかは忘れてしまったのですが「一寸先は何の保証もない。やりたいことがあれば、すぐやるべきだ」とおっしゃっていたのが、印象に残っています。
 私も本当にそう思います。第二の人生を考えるうえでは「やりたいこと」を最優先に考えるべきでしょう。

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