2013年07月18日

意見の不一致を必要とする理由 - 成果をあげる意思決定とは <3> -

 P.F.ドラッカーは、意思決定において意見の不一致がなぜ必要か、理由を三つ挙げています。

「第一に、組織の囚人になることを防ぐからである。」

「第二に、選択肢を与えるからである。」

「意見の不一致が必要な理由の第三は、想像力を刺激するからである。」
                    (以上すべて『経営者の条件』上田惇生編訳より)

 一番目は、組織のなかには、その意思決定で利を得るものが誰かしらいるということですね。
 二番目は、最初の意思決定が間違っていた時、または状況の変化により間違いになった時のスペアを用意するということでしょうか。
 三番目は、問題の解決には想像力が必要だということです。反対意見があるからこそ、それに反論すべくさまざまな想像力を働かせます。そのことがより精度の高い意思決定につながるということでしょう。

 以上のことは、司法書士事務所の経営者にだけあてはまるものではありません。おそらく人は、従来の自らの経験、与えられた情報に基づき、意思決定(案)を頭の中で形づくり、あとはその意思決定(案)が正しいことを証明するために、いろいろな理由を探し始めるという特性を持っているのだと思います。

 経営者はその誤謬から自らを解き放つためにも、意見の不一致を意識的につくり上げることが重要となってきます。意見の不一致をつくるためには、「自身だけが正しいと考えずに意見を求める」「対立する数名の意見を必ず聞く」といった態度が必要です。
 みなさんも意思決定を行う前に、意識的に意見の不一致をつくるということを実践してみたらよいと思います。

カテゴリ:司法書士 マネジメント | コメント(0)

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