2012年09月07日

過去を計画的に廃棄する - 最も重要なことに集中せよ <3> -

 月に10件の登記申請書を作るために、司法書士の業務用ソフトは必要ないかもしれません。最初のうちは、ワードなどでひな型を作って処理している司法書士事務所も多いようです。しかし、月に100件の申請書を作る仕事が最初からあれば、ワードでひな型を作ってということは思わないでしょう。
 仕事が10件、15件、20件と徐々に増えていった場合、従来の方法で何とか仕事はこなせますし、せっかく作ったひな型を捨て去ることに妙な抵抗感を覚えて、業務用ソフトの導入を躊躇するといったことが多くの事務所で散見されます。とくに、従業員の方々は今までのやり方に慣れていますので、「変える」ことに必ずといってよいほど抵抗を示します。

 P.F.ドラッカーはいいます。

「集中のための第一の原則は、生産的でなくなった過去のものを捨てることである。そのためには自らの仕事と部下の仕事を定期的に見直し、『まだ行っていなかったとして、いまこれに手をつけるか』を問うことである。答えが無条件のイエスでないかぎり、やめるか大幅に縮小すべきである。もはや生産的でなくなった過去のもののために資源を投じてはならない。第一級の資源、特に人の強みという稀少な資源を昨日の活動から引き揚げ、明日の機会に充てなければならない。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)

 仕事が少なくなっても銀行を毎日訪問する、やらないよりましだと考えながら同じ広告媒体を使い続ける、継ぎはぎで開発してきたシステムをだましだまし使い続ける、同じビル内でいくつもの部屋を借りている、思いあたりませんか? 過去には有効であったかもしれないが今となってはどうなのか。経営者はそれを常に見直し、貴重な時間、有能な人材の能力を有効に使うための手立てを考えなければなりません。「まだ行っていなかったとして、いまこれに手をつけるか」を考え続けましょう。

 よく、改善策を毎日提案させる、評価するという組織がありますが、改善の意味を明確にすることが重要だと思います。「新しいことを始めることだけでなく、古いことをやめることも改善だ」と定義してみると、より効果的な提案があがってくるかもしれません。

カテゴリ:司法書士 マネジメント | コメント(0)

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