2011年10月 6日
必要とされる時間 - 汝の時間を知れ <2> -
前回、自身の果たすべき役割と照らし合わせて「非生産的」な使い方をしている時間があればそれはやめましょう、とのお話をしましたが、ことはそう簡単ではありません。
「誰でも事情は変わらない。成果には何も寄与しないが無視できない仕事に時間をとられる。膨大な時間が、当然に見えながら実はほとんど、あるいはまったく役に立たない仕事に費やされる。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)
みなさんは何に時間をとられているでしょうか。
営業で仕事を獲得すること、新しい領域の仕事を開発するために情報を収集すること。それらは経営者にとっては生産的だと感じられる時間の使い方ですので、まったくストレスにはなりません。反対に、非生産的だなと感じる時間はどのような時間でしょうか?
おそらく「人」に取られる時間ではありませんか。
「人間関係に悩んで辞めたい」「やった分だけの評価をしてもらえてない」「同じことの繰り返しで面白くない」「自分の未来に希望が持てない」などなど、毎日のようにどこかで煙が上がり、その火消しに時間をとられる・・・・・・。司法書士事務所に限らず、多くの経営者の悩みではないかと思います。
P.F.ドラッカーも多くの時間が人材マネジメントに費やされるといっています。
「知識労働者には自らの方向付けを自らさせなければならない。そのため、何が、なぜ期待されているかを理解させなければならない。(中略)ここでも時間が必要となる」(『経営者の条件』上田惇生編訳)
「仕事の関係に人間関係がからむと、時間はさらに必要になる。急げば摩擦を生ずる。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)
「組織が大きいほど、人事についての意思決定の必要も頻繁に出てくる。人事こそ、手早く行うと失敗する。人事のために必要とされる時間は驚くほど多い。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)
私たち経営者は、組織マネジメント、人材マネジメントのために、さなざまな仕組みづくりを行い、極力そこにとられる時間を最小化しようと考えます。それでも多くの時間が人事にとられることは避けようがないのです。
だからこそP.F.ドラッカーがいうように、自分の時間が何に使われているかを分析する必要があるのです。
「これらの理由、すなわち組織からの要求、人に関わる問題からの要求、創造と変革からの要求のゆえに、エグゼクティブの時間の管理はますます重要となっていく。しかしまず自らの時間がどのように使われているかを知らなければ、時間の管理について考えることはできない。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)
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