最後に、P.F.ドラッカーは、意思決定はトップマネジメントの専権事項ではないといいます。
裏返しで言うと、トップがすべての意思決定を行っている組織は、単なる作業実行集団ということになります。司法書士事務所でも、非常に優れた能力を持ったカリスマ経営者が作った組織、たまたま成功したワンマン経営者が率いる組織に、よくみられる光景です。
カリスマ経営者はすべてを自分ひとりで決めたがるので、組織のメンバーは知識労働者としての能力を果たすための意思決定を放棄します。カリスマ経営者が指導しているかぎり、組織はそれなりに成長し、表面上はうまくいきます。しかし、その経営者がいなくなった途端、その組織は崩壊するでしょう。
ワンマン経営者も同様で、組織のメンバーは知識労働者として意思決定を行う意欲を失っていきます。カリスマ経営者との違いは、たまたま成功しただけの経営者は、自分本位の間違った意思決定を行う可能性が高いということです。誤った意思決定のために崩壊することが多いように思います。
いずれにしても、本来は知識労働者であり意思決定に関与すべき司法書士資格者が、あたかも肉体労働者であるかのような働きしか行えないなら、組織として発揮すべき力も発揮できないままに終わることは確実です。













