私は4回、仕事を変えました。初めはサラリーマン、営業をやっていました。次に、司法書士の受験指導校での講師。続いて、司法書士事務所の経営者。そして現在、コンサルティングファームの経営者。士業事務所の経営支援を行っています。
受験指導校の講師以降は、自分自身の社会的な役割を変えていくという視点で、仕事を変えてきました。
「自らの成長のためには、自らに適した組織において、自らに適した仕事につかなければならない。」(『
プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)
と、P.F.ドラッカーは言っていますが、それを意識して仕事を変えてきたわけではありません。ただ、大学卒業時から比べると、多少は人間的成長もあるでしょうから、結果的には自らに適した組織に属し(創り)、自らに適した仕事についていたのかもしれません。
なぜそうなったのか、それは私が、「何をもって社会に貢献したいのか」を意識しつつも、一方で非常に我儘(じぶんのまんま)だったからだと思います。
「学校を出たばかりでは、自らのことはほとんど何も分からない。大きな組織のほうが仕事ができるのか、小さな組織のほうができるのかは分からない。人と一緒に仕事をするほうがよいのか、ひとりのほうがよいのか、不安定な状況のほうがよいのか、逆なのか。時間の重圧があったほうがよいのか、ないほうがよいのか。迅速に決定するほうか、しばらく寝かせないとだめなほうか。(中略)われわれは気質や個性を軽んじがちである。だが気質や個性は、訓練によって容易に変えられるものではないだけに、重視し、明確に理解することが必要である。」(『
プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)
私はわがままに、自分の気質に向いた仕事の選択をしてきた結果が、今の仕事であり、今の役割なのだなと思っています。
「大きな組織を経営する、小さな組織を経営する、大きな組織に所属する、小さな組織に所属する、人をマネジメントする、ひとりで職人としてこつこつ仕事をする」というように、気質によって仕事の選択をすることが、人間の成長のためには重要だということですね。これは司法書士事務所の経営にも大いに参考になります。