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2010年6月30日

司法書士事務所の組織の作り方  - 情報型組織の台頭 <1> -

 以前にも少し述べましたが、司法書士の事務所組織は、仕事の内容によって違いはあるものの、その成長段階によって、三つに分けることができます。

 <第1段階> 
  所長である資格者をトップとして、その指示命令のもとにスタッフが
  作業を行う組織。情報のやり取りは、所長-各スタッフ間で主に行わ
  れます。判断は所長、作業はスタッフという役割分担となります。

 <第2段階> 
  一定範囲の作業を任せられるスタッフが育ち、かつ作業量がその
  スタッフだけではこなせないほど増えてきた時、そのスタッフを管理
  職としてその指導の下で一定範囲の作業を行う組織。情報のやり取
  りは、所長-管理職、管理職-スタッフ間で主に行われます。
  判断は所長と管理職(一定の範囲内ですが)、作業はスタッフという
  役割分担となります。

 <第3段階>
  分業可能な作業が複数あり、かつそれぞれの作業を任せられる管理
  職が育ってくると、管理職を長とするチームが複数でき上がり、所長
  は管理職を統括し、管理職が各スタッフを指導するという組織。
  情報のやり取りは、所長-管理職、管理職-スタッフ、管理職-管
  理職の間で行われます。所長の「統括」とは、「チームを全体として
  一つの組織として機能させる指導」です。
  管理職にはスタッフへの指導とあわせて、他のチームとの調整という
  役割が加わってきます。

 スタッフは単に言われるままに作業をするのではなく、自分の持ち場で(範囲は狭いかもしれませんが)判断をしていますし、チームのスタッフ間でも分業は行われ情報交換も当然しているでしょうが、話を単純化するために省いています。
 あとは、この組み合わせでしかありません。どの単位を一つのユニットとみるかです。たとえば、商業登記部門と不動産登記部門というふたつのチームを別組織として考えるか、ひとつのチームとして考えるかで、組織の作り方が違ってきます。

 しかし、私はいろいろな事務所のコンサルティングを行っていますが、経営者がこのようなことを意識して組織づくりをされているかについては、少々疑問を感じます。組織はあるけれども、管理や情報の流れが適正な体制を整えている事務所は少ないように思います。
 全体を俯瞰し、組織をひとつの生物と捉えて、その生物が意思を持って動けるようにするために、各ユニットをどのように構成すればよいかを考えることですね。

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プロフィール

山口 毅
TAKESHI YAMAGUCHI

山口 毅

株式会社コンサルティングファーム 代表取締役
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