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2010年6月16日

情報とは別物である - コミュニケーションの四つの原理 <4> -

 今日は、コミュニケーションの「四つの原理」の最後です。

「第四に、コミュニケーションと情報は別物である。両者は依存関係にある。コミュニケーションは知覚の対象であり、情報は論理の対象である。情報は形式であって、それ自体に意味はない。それは人間の関係ではない。そこに人間的な要素はない。  情報は、感情、価値、期待、知覚といった人間的な属性を除去すればするほど、有効となり信頼性を高める。しかし、情報はコミュニケーションを前提とする。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 裁判員制度導入に伴い、検察側は裁判員に対するプレゼンテーションをどのように行うかをいろいろと検討し、結局は、裁判員の方の理解をより一層容易にするために、画像の映写やボードの掲示といったビジュアル化に対応したプレゼンテーションソフトを使うことになったそうです。情報の伝え方がコミュニケーションに影響する事例といえます。

 ただP.F.ドラッカーが言うように、情報(が伝わるために)はコミュニケーションを前提としますから、信頼関係がない時点で情報ばかりを伝えても、相手は受取ってくれません。たとえば、司法書士事務所の所長(経営者)が、採用したばかりの所員とコミュニケーションをとろうとして話しかけても、それが「情報」でしかないなら意味がありません。従業員は、なぜ所長はそんな話をするのだろうと怪訝な表情をするだけでしょう。
 順番を間違えてはいけません。まずは、信頼関係をつくることです。

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山口 毅
TAKESHI YAMAGUCHI

山口 毅

株式会社コンサルティングファーム 代表取締役
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