2010年5月12日

評価測定の基準には選択肢が必要  - 意思決定の秘訣 <12> -

 前回あげた司法書士事務所における広告メディアの選択について、具体的に考えてみましょう。
 広告の目的は、もちろん依頼者候補に事務所に来てもらって相談を受け、案件を受託することです。今の時代、「高齢者はネットを見ない」という言葉は疑わしいですよね。百歩譲って、紙媒体を見る高齢者の方のほうが多いとしても、タウンページだけで今回のサービスを表現できるのでしょうか?あなたの街のタウンページを見ている高齢者の方はどれくらいいらっしゃるのでしょう。
 インターネットはタウンページのようにエリアを限定しませんから、見る確率は少ないかもしれませんが、母数としては圧倒的に多いでしょう。また、ホームページのほうがサービスの内容を細かく表現できますので、依頼者自身が自分の課題を深く考えたうえでサービスを受けようと連絡をしてくる可能性が高いといえます。
 「評価測定の基準」が「案件の受託」ということであれば、ネットのリスティング広告のほうが有効という判断が適切ではないでしょうか。

 また、P.F.ドラッカーは「評価測定の基準」について、いくつかの選択肢が必要だとも説いています。

「評価測定のための適切な基準を見つけ出すことは、統計上の問題ではない。それはすでに、リスクを伴う判断の問題である。判断を行うために、いくつかの選択肢が必要である。一つの案しかなく、それにイエス、ノーを言うだけでは判断とはいえない。いくつかの選択肢があって初めて、何が問題であるかについて正しい洞察を得られる。したがって、決定によって成果をあげるためには、評価測定の基準についてもいくつかの選択肢が必要である。それらの中から、もっとも適切な基準を選び出さなければならない。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 今回のケースでも評価測定の基準として、「媒体を見る」「事務所に連絡がくる」「事務所に相談に来る」「来所して依頼する」といった選択肢をあげることが可能です。どこを基準にするかで判断が異なりますから、基準ごとに広告方法を比較・検証する必要があります。選択肢ごとの問題点と優位性が見えてくれば、経営者がよりよい意思決定を行うために十分な判断材料となるのではないでしょうか。

| コメント(0) | トラックバック(0)

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.mentoragent.org/mt/mt-tb.cgi/100

コメントする

プロフィール

山口 毅
TAKESHI YAMAGUCHI

山口 毅
株式会社コンサルティングファーム 代表取締役
>>続きはこちら

アーカイブ

携帯電話からこのQRcodeを撮影することで携帯用URLを取得することができます
携帯電話用URL
http://dojou.mentoragent.org/i/

リンク集

新しい時代のプロフェッショナルへのステップアップ講座 司法書士 就職・転職支援サービス モバイルサイトのご案内 独立・開業を目指す司法書士の方へ。「司法書士開業塾」のご案内 司法書士 事業承継支援サービス 司法書士 求人 就職・転職支援サービス メンターエージェント | 司法書士で就職・転職をお考えの方はこちら! 司法書士 人材採用支援サービス メンターエージェント | 司法書士の求人・採用をお考えの方はこちら! 司法書士合格者・有資格者の方が事務所選びに成功するためのキャリアセミナーのご案内はこちら! 『おもしろき世をよりおもしろく ~専門家をとおして社会に貢献します~』