私の友人で、株式会社アイデアの代表の前古さんは、技術開発のあらゆるシーンにおいて最適な方向を示唆し、効率的な問題解決へとエンジニアを導く画期的な問題解決理論「TRIZ(トゥリーズ)」のコンサルティングを日本のトップメーカーに対して行っています。
「TRIZ(トゥリーズ)」は、旧ソ連の特許審査官であったゲンリッヒ・アルトシュラー(Genrikh Altshuller)の指導のもと、世界中の250万件にもおよぶ膨大な特許の分析を行い、そこに見出された一連の法則を体系的で構造化された思考方法として構築したものです。
技術者は、トレードオフにある課題の解決手段を探して常に試行錯誤しています。探す手段としては、自身の知識・経験・ひらめきに頼っているのが実情でしょう。「TRIZ(トゥリーズ)」は、「その課題はあなたが世の中で始めてぶち当たったものではなく、すでに世の中の誰かが過去に直面し、特許という形でその解決方法を表しているのだから、それを参考にしよう」という考えを基本として、その探し方と特許のデータベースがセットになったものです。従来までの思考プロセスを改め、より効率的に問題解決行う手助けとなるでしょう。
この「TRIZ(トゥリーズ)」をビジネスの世界に応用しようとの研究も進んでおり、私たちが経験的に行ってきた判断を、より科学的に行うことができる取り組みは、今後ますます進化していくことと思います。
さて、司法書士事務所においてプロフェッショナルとして働く方々は、経営者や部門のマネージャーに限らず、さまざまな局面において「意思決定」を求められます。「始めるか始めないか」、「続けるか終了するか」、「受け入れるか拒否するか」、「今なのか半年後なのか」、ビジネスは数限りないさまざまな意思決定と実行の繰り返しです。そのなかには判断が難しく、どのような意思決定をしても、その正誤は紙一重という問題が多くあります。
「TRIZ(トゥリーズ)」のような意思決定を行うための科学的・汎用的な手法やデータベースがビジネスの世界でも今後開発されるかもしれませんが、既にその基礎知識については、P.F.ドラッカーが、私たちに多くを残してくれています。次回以降しばらくは「意思決定の秘訣」についてP.F.ドラッカーに学びながら考えてみましょう。









コメントする