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2010年2月12日

時間を無駄にしているヒマはない - 時間を管理する <13> -

 P.F.ドラッカーは、成果をあげるための秘訣は「集中すること」だと言い、反対に成果をあげられない人の属性を三つにまとめています。

「第一に、一つの仕事に必要な時間を過小評価する。すべてがうまくいくものと楽観する。だが誰もが知っているように、うまくいくものなど一つもない。予期しないことが、常に起こる。しかも、予期しないことは、ほとんど常に、愉快なことではない。したがって、成果をあげるためには、実際に必要な時間よりも余裕を見なければならない。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 司法書士業務に限らず何かを行う場合には、スケジュール(計画)をたてますね。その際、ガントチャートの横軸に一定程度の「あそび」がないと、不測の事態の発生時に対応できません。とくに経験値が不足している「はじめてのこと」の場合、不測の事態が発生する確率が高いので、できうるかぎりの「あそび」を持っておきましょう。

「第二に、彼らは急ごうとする。そのため、さらに遅れる。成果をあげる者は、時間と競争しない。ゆっくり進む。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 司法書士事務所の所長から、すぐに支店をだしたいので社員となる資格者を採用したい、といった無茶なオーダーが入ることがあります。社員となれば、お互いに無限責任を負うことになるわけですから、ある程度の期間は、一緒に仕事をしてお互いを理解し、信頼関係を構築したうえでなければ厳しいでしょう。相手だって「いきなり社員?」と、感じているはずです。
 何かを焦って急ぐと、ほとんどの場合失敗し、また最初からやり直しです。

「第三に、彼らは同時にいくつかのことをする。そのため手がけている仕事のどれ一つにも、まとまった時間を割けない。いずれか一つが問題にぶつかると、すべてがストップする。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 司法書士事務所で、新しい業務(例えば今までやっていなかった成年後見業務)を始めるという場合は、今いる人員で取り組むべきです。新しい社員を育てる、新しい業務を始める。この二つのことを同時に始めると失敗のリスクは倍増します。

 成功の確率を上げることは難しいのですが、失敗の確率を下げることはそれほど難しいことではなりません。当たり前のことを当たり前に行うだけです。

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山口 毅
TAKESHI YAMAGUCHI

山口 毅

株式会社コンサルティングファーム 代表取締役
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