2009年12月10日

時間をまとめる - 時間を管理する <3> -

 P.F.ドラッカーは、人のために使う時間は、まとめて大きくとらなければいけないと指摘します。

「時間は、大きなまとまりにする必要がある。小さなまとまりでは、いかに合計が多くとも役に立たない。このことは、特に人と働く場合の時間の使い方についていえる。人というものは時間の消費者であり、多くは時間の浪費者である。人のために時間を数分使うことは、まったく非生産的である。何かを伝えるためには、まとまった時間が必要である。計画や方向づけや仕事ぶりについて、部下と十五分で話せると思っても、勝手にそう思っているだけのことである。肝心なことを分からせ、影響を与えたいのであれば、一時間を必要とする。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 これは多くの司法書士事務所で、未経験の司法書士有資格者を事務所に迎え入れた時に、所長たちが感じていることではないでしょうか。
 自分で行ったほうが効果的だし、断然、早い。しかし、時間をかけて教えなければ、ずっと自分が同じことをやり続けなければなりません。ぐっと我慢をして大量の時間を投入して教え、さらにぐっと我慢をして実務をやらせなければ、なんのために人材を採用したかが分からなくなってしまいます。

 さらに、言われたことをそのままやるのではなく、一定のミッションを提示すればその範囲では自律的に仕事ができる人材に育てあげる必要があります。

「知識労働者には、自らの方向づけを自らさせなければならない。何が、なぜ期待されているかを理解させなければならない。自らが生み出すものを活用する人たちの仕事を理解させなければならない。そのためには、多くの情報や対話や指導が必要となる。ここでも時間が必要となる。同僚にも時間を割かなければならない。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 そう、知識労働者をマネジメントするためには多大な時間が必要なのです。だからこそ無駄な時間を排除して、まとまった時間をつくらなければなりません。

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プロフィール

山口 毅
TAKESHI YAMAGUCHI

山口 毅
株式会社コンサルティングファーム 代表取締役
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