2009年11月18日

自分の時間をどのように使っているのか - 時間を管理する <1> -

 成果をあげるためには、時間を管理することが最も重要だとP.F.ドラッカーは言います。

「私の観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。次に、時間を管理すべく、自分の時間を奪おうとする非生産的な要素を退ける。そして最後に、その結果得られた時間を大きくまとめる。すなわち、時間を記録し、管理し、まとめるという三つの段階が、成果をあげるための時間管理の基本となる。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 代替性のない唯一の資源である「時間」を管理するための考え方を示しているわけですが、この三つの段階は、中長期的なプランを考える場合はもちろんのこと、日々の仕事を行う場合でも参考になります。
 私はメンターエージェントという司法書士の人材紹介を行っていますが、人の採用に関する相談を受けた時に必ず聞くことは、「あなたでなくてもできる仕事がどれくらいあって、そのことを任せるためにどのような人材が必要なのか考えてみましょう」ということです。
 つまり、P.F.ドラッカーが言う「何に時間がとられているかを明らかに」し、「自分の時間を奪おうとする非生産的な要素を退ける」行為を考えましょうということです。
非生産的な要素の中には、「すべきではないこと」「すべきだけれども私がする必要がないこと」のふたつがあります。後者の部分を外出しすれば、自分にしかできない仕事に集中できるようになります。外出しには、「人を雇う」「アウトソーシングする」など選択肢はいろいろあります。

 しかし、「自分の時間をどのように使っているのか」を知ることは、意外と難しいものです。

「ある会社の会長は、時間を大きく三つに分けていると自分では思っていた。三分の一は幹部との時間、後の三分の一は大切な客との時間、残り三分の一は地域活動のための時間だった。六週間にわたって記録をつけてもらったところ、これら三つの活動のためのいずれに対しても、ほとんど時間を使っていないことが分かった。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 自分が使っていると認識している時間は、「このようにありたい」と考えている時間の使い方であって、実際の時間の使い方とは乖離しているということなのです。
 今現在、自分がどのような時間の使い方をしているのかを認識するためには、正確に時間を記録することから始める必要があります。思い込んだままの時間の使い方では、いつまでも時間の管理はできないということです。

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プロフィール

山口 毅
TAKESHI YAMAGUCHI

山口 毅
株式会社コンサルティングファーム 代表取締役
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