2009年6月17日

三つの領域における貢献 -司法書士事務所における「三つの領域」とは-

 P.F.ドラッカーは、

「なすべき貢献には、いくつかの種類がある。あらゆる組織が三つの領域における成果を必要とする。すなわち、直接の成果、価値への取り組み、人材の育成の三つである。これら三つの領域はすべてにおいて成果をあげなければ、組織は腐り、やがて死ぬ。したがって、この三つの領域における貢献を、あらゆる仕事に組み込んでおかなければならない。もちろん、この三つの領域の重要度は、組織によって、さらには、一人ひとりの人間によって大きく異なる。」(『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳)

 と述べています。

 「三つの領域における成果」を司法書士事務所にあてはめて考えてみましょう。

 「直接の成果」とは、経営上の業績です。
 登記、裁判手続き、債務整理、成年後見などの業務を行うことによって市民が抱えている課題に応え、結果として得られる売り上げや利益のことです。

 「価値への取り組み」とは、経営理念とほぼ一致するものです。
 たとえば「地域住民が安心して生活ができるように寄与する」とか「企業活動がスムーズに行われるように支援する」という組織の旗印となるものです。

 「人材の育成」とは、事務所を存続させるために必要不可欠なことです。
 事務所が、個人の死によって中断されたり、社会の変化についていけずに衰退したりといったことがないように、新しい人材に参加してもらい、後継者として育成するということでしょう。

 司法書士事務所が組織として外部への「貢献に焦点を合わせる」と、当然、組織は継続しなければなりません。「人材の育成」は組織にとって必要不可欠なことといえます。

 次回は、この「人材の育成」について、もう少しブレークダウンして考えてみたいと思います。

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山口 毅
TAKESHI YAMAGUCHI

山口 毅
株式会社コンサルティングファーム 代表取締役
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