2009年3月13日
組織は創造的破壊のためにある -事務所に求められること、司法書士に求められること-
<その一> 組織としての司法書士事務所に求められていること
P.F.ドラッカーは組織の存在理由を「破壊的創造」におきました。
個人の資格者の集合体としての士会を「コミュニティ」に、新たに登場してきた司法書士法人を「組織」に当てはめて考えてみるとどうでしょうか。
組織は個人ではできなかったことを実現する力(専門性を高め、統合し、資本を蓄積し、人材を教育し、クライアントのニーズに合わせた商品を開発する力)を持ちます。持たなければ、組織とはいえません。つまり、組織になったとたんにイノベーションが始まるわけです。
一方、コミュニティは従来のルールになじんでおり、新しいルールを作ることについては当然のことながら慎重になります。そもそも、個人を対象としていたルールを、そのまま組織に当てはめること自体に無理があるといって良いでしょう。そこに緊張や束縛が起こることは、当たり前です。
この問題は時として、どちらかが「正しい」または「間違っている」という観点で議論されます。しかし上述のとおり、両者間の緊張関係は、当然発生する原理原則といえるものですから、それを前提とした上でどのように調整すべきか、ということこそ議論されなければなりません。
そして、その際に重要な視点となるのは、「誰のために」ということです。コミュニティなのか組織なのか、それとも、それ以外の「第三者」なのか。
<その二> イノベーションは組織に所属する司法書士にも求められる
司法書士事務所のスタッフに求められる能力は、登記の電子申請の仕組みが創設されたことによって大きく変わりました。中間省略登記がオーソライズされたのは、マーケットのニーズがあったからだと思います。
これからの司法書士は、自身の専門分野を深めることとあわせて、自分たちの専門領域に影響を与える変化が、どこでどのように起こっているのかを常にサーチしている必要があります。知識に対して影響を与える変化をサーチしながら、変化にあわせて新しい知識を吸収しなければなりません。
組織がイノベーションを続けるためには、そこに所属する知識労働者たちが、知識をイノベーションしていく必要があります。外的環境の変化が激しい時代においては、そういう能力を発揮できる人材を持たない組織は、淘汰されても致し方ないのです。
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://www.mentoragent.org/mt/mt-tb.cgi/25











コメントする