2012年1月25日

成果へのコミットメント - どのような貢献ができるか <1> -

 司法書士事務所の成果とはなんでしょう?

 多重債務者の課題を解決すること、銀行の債権を保全することで金融が円滑に行われることに寄与すること、不動産決済を通して不動産取引がスムーズに行われるよう支援すること・・・・・・。
 他の事務所より多く、他の事務所より安く、他の事務所より早く、他の事務所より付加価値高く、事務所が成果を出し続けることで社会は事務所を支持し、そして事務所は継続します。

 P.F.ドラッカーがいうように、成果は外の世界にしか存在しません。その成果を成し遂げるために私たち経営者は事務所組織を作り上げていきます。
 その組織は人によって組成され、人は組織のなかでさまざまな役割を果たします。つまりは、組織を構成する一人ひとりの成果が、組織の、そして事務所の成果につながります。

「成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)

 残業が多いことと成果があげられていることは必ずしもリンクしません、一生懸命やるという努力も成果とは必ずしもリンクしません。成果を出すためにどうすればいいかについて、次回に考えてみましょう。

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2012年1月17日

自由になる時間をまとめる  - 汝の時間を知れ <5> -

 遅ればせながら、明けましておめでとうございます!
 忙しさにかまけて少々ご無沙汰してしまいましたが、本年も「司法書士事務所 経営道場」を続けて参りますので、よろしくお願いいたします。

 さて私は最近、土曜日、日曜日に仕事が入ることが多くなり、まとまった時間をとって考えることを少しおろそかにしているなと感じています。

「成果をあげるには自由に使える時間を大きくまとめる必要がある。大きくまとまった時間が必要なこと、小さな時間は役に立たないことを認識しなければならない。たとえ一日の四分の一であっても、まとまった時間であれば重要なことをするには十分である。逆にたとえ一日の四分の三であってもその多くが細切れではあまり役に立たない。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)

 集中して物事をなすためには、ある一定の時間が必要であることは、経営者のみなさんなら認識されていると思います。
 なすべきことを考える、経営戦略を考える、現在の課題を洗い出す、経営者にしかできないことを考えるためにはある一定のまとまった時間が必要です。

 さて、その時間をいつ、どのように確保しましょう?
 ⇒時間を90分のブロックに分けて使っている人がいます。
 ⇒朝早くオフィスに来て時間を確保している方も知っています。
 ⇒オフィスから離れて、誰も居ない部屋で仕事をする時間をとる方もいます。
 ⇒土曜日の午前中はゆっくり、午後は集中的に考え事をする時間という方もいます。

 みなさんはどのような工夫ができそうですか。

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2011年10月20日

時間を体系的に管理する - 汝の時間を知れ <4> -

 時間を浪費する非生産的な活動を見つけ、体系的な時間管理を行うための方法についての続きです。

「第二に、他の人間でもやれることは何かを考えることである。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)

 司法書士として独立して間もない方などから、人を最初に採用するタイミングについてよく聞かれます。多くの方はどれくらいの売り上げになったら人を採用すべきでしょうかと聞いてきます。もちろん人を採用すると継続的にお給料を出さなければならないので売り上げも重要なのですが、私の答えは売り上げ基準ではありません。
 人を採用するタイミングは、自分でなくてもできる仕事を自分がどれだけ行っていて、それがどれくらいの塊になるかで決定される、が答えです。
つまり、自分がやりたいことをやるために、他人の時間を購入するわけです。P.F.ドラッカーの次の言葉は言いえて妙です。

「通常使われている意味での権限委譲は間違いであって人を誤らせる。しかし自らが行うべき仕事を委譲するのではなく、自らが行うべき仕事に取り組むために他の人にできることを任せることは、成果をあげるうえで必要なことである。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)

 そして、管理方法の3つめです。

「時間管理のための第三の方法は、自らがコントロールし、自らが取り除くことのできる時間浪費の原因を排除することである。人は、他人の時間まで浪費していることがある。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)

 なるほど、自分の時間が他人の時間を浪費しているとすれば、自分の時間が何も生み出さないだけではなく、周囲にも負の効果を及ぼしているわけですから最悪です。
たとえば、ある新しいプロジェクトを行うとボスが思いつきで決める。しかし、予算を決めない、期限も決めない、成果も決めない・・・・・・。プロジェクトはボスの思いつきで消滅する。こんなことがみなさんの事務所で行われていないでしょうか。

 ドラッカーのいう3つの方法を実行するときに、ある不安が頭をよぎります。必要なことを削ってしまっていないだろうか。この不安に対するP.F.ドラッカーの答えは以下のとおりです。

「事実上、時間を整理しすぎる危険はあまりない。通常、誰でも自分自身の重要度については、過小ではなく、過大に評価しがちなものである。そして、あまりにも多くのことが、自分でなければできないと考える。こうして大きな成果をあげる者でさえ、多くの不必要かつ非生産的な仕事をしている。」(『経営者の条件』上田惇生編訳)

 司法書士事務所を経営していたとき、職員からよく言われたことがあります。「山口先生は何でも丸投げにする。」
 でも、まったく問題は起こっていませんでした。おそらく(笑)。

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プロフィール

山口 毅
TAKESHI YAMAGUCHI

山口 毅
株式会社コンサルティングファーム 代表取締役
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